第2話「アステロイド」











アフラマズダ ブリッジ

「味方機、2機を確認。舞中尉のジムUと・・・・・・・・・これは、クロスガンダムです。」
「クロスガンダム!?今日搬入される機体の?」
「はい。」 「一体誰が?・・・」
「どうしますか?着艦許可を求めていますが・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・MSデッキの人を集めて。私も行きます。」
「はい。」

オペレーターの返事の後に、志乃は立ち上がった。

右舷カタパルト

輝羅と舞は、右舷カタパルトに着地した。
ジーノ達を降ろしてから、自分はワイヤーを使わず、そのまま飛び降りた。
それと同時に、舞もワイヤーを使って降りてきた。

(わぁ、綺麗な人だな。)

輝羅のそんな考えも、銃を構えた音でかき消された。
振り向くと、10〜15人の人が銃を構えており、先頭には女性が一人、立っていた。

「ちょっと待った。」

祐一がワイヤーを使って、コックピットから降りてきた。

「相沢艦長。」
「祐一。」
「彼はその機体を守ってくれたんだ。いくら犯罪だからってなるべく平和的に解決しようと思っている。」
「・・・・・・・・・わかりました。艦長がそう言うのなら・・・・・・・・」

全員銃をを降ろした。

「・・・・・・・・・・・そう言う事だ。」

祐一が振り向きながら輝羅に言った。

「民間人が軍の物を使用する事は、間違い無く犯罪だ。だが君にはこの機体を守ってくれた恩がある。
そこで君には2つの選択肢がある。」
「一つは何もかも忘れ、今まで通りの生活に戻る。もう一つは軍の関係者として、エゥーゴに参加するの
のどちらかですね。」
「そうゆうこと。もちろんどちらを選ぼうとも君の自由だ。」

輝羅はしばらく俯いて考えていたが、ふいに顔を上げた。

「・・・わかりました。元々ティターンズは嫌いでしたし、僕はエゥーゴに参加します。」
「キラ!?」
「ごめん、勝手なこと言って。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

少しの間黙っていたジーノは、急に祐一に向かい直った。

「あんた、確か相沢艦長って言ったよな。」
「ああ。」
「キラが行くんだったら、俺達も一緒に付いて行く。」
「ちょっ、ジーノ!?」
「キラ一人を危険な目に合わせられないからな、俺達も一緒だ。」
「・・・・・・・・・・それはエゥーゴ参加の意志として受け取っていいのかな?」
「ああ、構わないさ。そうだろ、みんな?」

ジーノは残りの3人の方を向いた。

「・・・・・・・・・・しょうがないっか。ジーノのいきなりは、今に始まった事じゃないもんな。」
「うわぁ、戦争を目の前で見ることになるなんて・・・・・・・・」
「大丈夫よ、キラが守ってくれるって。」
「みんな・・・・・」

輝羅はしばらく四人の方を見ていた。

「よし。話がまとまれば早速行動だ。恐らく2機のジムの母艦はまだ近くにいると思うから、
次はそいつ等の撃破だ。各員持ち場に戻れ!準備が整い次第、出港するぞ!」
「はっ!」
「志乃中尉はジーノ君達を着替えさせブリッジへ、舞中尉はキラ君を更衣室へ案内。」
「了解。」
「はちみつくまさん。」

各員それぞれ散っている中で、輝羅は舞に案内された。

「このサイズで合うと思う。」
「ありがとうございます。」

輝羅は早速着てみるが、初めてのため中々思うように行かない。
そうこうしているうちに、艦が動き出してしまった。

「・・・・・・・・・・・・出港しちゃいましたね。」
「早く着替えて・・・・・・・。」

途中、舞の手伝いもあって、やっと着替えが終わった。
着替え終わると二人は急いでMSデッキに行った。
先程まで乗っていた機体は、すでに中に入っていた。

「頑張って行けよ。」
「あ、はい。」

整備班の人に励まされながら、輝羅はコックピットハッチを閉め、機体を起動させた。
少しして、コンソールの一つに通信が入った。

『えーと、この度アフラマズダのオペレーターを努めさせてもらいます。高崎美由です。』
「え?」

輝羅は聞き覚えのある名前に、顔を上げた。

『え?もしかしてキラ君?』
「本当に、美由なの?」
『うん、そうだよ。久しぶりだね。何年振りかな?』
「えっと、・・・・・・5年位だね。」
『そっかぁ、そんなになるのかぁ。』
『おい、遊んでるな。』

懐かし気に話していたら艦長からの注意がとんだ。

『あ、ごめんなさい。それで今回の戦闘なんですが、敵はサラミス改級が2隻、想定MS数は7機です。
フィールドは、艦の残骸があったり、広い場所だったりと大変イレギュラーとなっていますので気を付けてください。』
「了解。」
「はちみつくまさん。」
(は、はちみつくまさん?)
「舞、ジムU、出る。」

輝羅が考えを巡らせている内に、舞は出撃した。

『それと、輝羅君には今回キャノンパックを装備させます。』
「キャノンパック?」
『あれ・知らなかったんですか?』
「いや、正規のパイロットじゃなかったから。」
『そうでしたね。クロスガンダムは換装のシステムを投入した試作機なんです。キャノンパックは武装の1つで、
長距離支援用なんです。』
「へぇ〜。」

そうこうしている内にキャノンパックの装着が完了し、機体はカタパルトに出されていた。

『それじゃぁ、がんばってくださいね。』
(そう言えばさっきクロスガンダムって言ってたな。)
「進堂輝羅、クロスガンダム、行きまーす!」

カタパルトのゲタが動き、輝羅は勢い良く射出された。

「舞さんはっと・・・・・・・・・・・・・・・・・いた。」

輝羅はサラミス級の残骸の裏に隠れている舞の傍まで来た。

「行かなかったんですか?」
『・・・・・・・・・・・・待ってた。』
「すみません。」
『大丈夫。それより私が左側から敵の注意を引くから、あなたはサラミス改を沈めて。』
「わかりました。」

輝羅が返事を返すと、舞はバーニアを点火させ飛び出していった。

「よーし、一発も外せないからね。」

バックパックの長距離用のカメラで照準を合わせ、コントロールスティックのボタンを押した。

「あたれ!」

先に見え始めたサラミス改に向けて、バックパックのキャノン砲を発射させた。
キャノン砲から発射された2発の弾は、サラミス改のドテッ腹に当たった。

「もう一発!」

すかさずもう一回発射し、それを食らったサラミス改はあえなく沈んだ。

「もうサラミスが沈んだと言うのか!?」
「一体何処から?」
『隊長!あそこです!あの残骸から・・・・・・・・・・・・・』
「余所見は禁物。」

マラサイと通信をしていたハイザックが、舞のビームライフルの直撃を受け、爆発した。
舞はこれが3機目の撃墜だった。

「くっ、少尉達はあのMSへ向かえ。ジムUは我々が墜とす!」
『はっ。』

マラサイとハイザックが反転して、クロスガンダムに向かっていった。
舞はすぐ後を追おうとしたが、もう一機のマラサイとハイザックに阻まれてしまった。

「貴様の相手は我々だ。」
「くっ。」



「MSが2機、近づいてる。」

輝羅はすぐ残骸から離れ、両肩のミサイルランチャーを放った。
マラサイは簡単に回避したが、ハイザックには5発命中し爆発した。
回避したマラサイは、すかさず左手にビームサーベルを抜いて、斬りかかってきたが、
間一髪でシールドで受け止めた。

「機体の性能は上のようだが、パイロットはまだまだヒヨッコだな。」

受け止めてる最中にマラサイから蹴りを食らい、少し突き飛ばされた。

「くっ!(サラミス改が見え始めている。あれを利用できれば!)」

輝羅はすぐ機体を移動させて、サラミス改とマラサイが一直線上になるように移動し、
照準を合わせキャノン砲を発射させた。

「当たるものか!」

マラサイは難なく回避したが、弾はそのままサラミス改に当たった。

「しまった!」

マラサイはすぐ反転したが、その隙に輝羅が発射した3発目の弾が命中し爆発した。
輝羅はすかさずサラミス改に照準を戻し、もう一発発射した。
まともに回避できないサラミス改は、直撃を受け撃沈した。

サラミス改の爆発は舞のいる宙域でも確認できた。

「サラミス改が墜ちた!?」
「ならば、このジムUだけでも道連れだ!」
「くっ!」

舞は反撃とばかりに、マラサイにビームサーベルを振り下ろしたが、バックステップでかわされてしまい、
かわりにハイザックがヒートホークを振り上げ、すぐ後ろに迫っていた。

「しまった!」
「いただきだー!」

ハイザックがヒートホークを振り下ろそうとした時、一閃のビームがハイザックを貫いた。

「!?」
「なんだぁ!?」
舞達がビームの飛んできた方を向くと、そこにはクロスガンダムが向かってきたいた。

「舞さん、大丈夫ですか?今援護します。」
「キラ君。」
「あいつがやられたのか?信じられん!」

輝羅は、ビームライフルをリアサイドアーマーにラッチさせ、両肩のショルダーアーマーの裏から
2本の棒を取り出し、連結させビームジャベリンを発生させた。
マラサイもビームサーベルを抜き、迎え撃ちに行った。

「てぇい!」

輝羅はビームジャべリンを突くが、あっさりと回避されてしまった。

「甘い!」

マラサイはすぐさまビームサーベルを振り下ろしてきたが、シールドで防御した。

「なかなかやるな。」
「くっ、隙がない。」

シールドで弾き、一旦距離を置くが、すぐにまた向かってきた。

「まだまだー!」

振り下ろしたビームサーベルを受け流して、輝羅はマラサイを蹴り即座に距離を取った。

「舞さん!今です!」
「何!?」

時、既に遅く、マラサイが反転した時には、舞のビームサーベルが突き刺さった。
動力部を突いたらしく、マラサイはすぐ爆発した。

「あはは・・・なんとかなりましたね。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅ」
「そ、それじゃ戻りましょうか、舞さん。」
「・・・・・・・・・・呼び方」
「え?」
「戦闘中はいいけど、艦内では舞中尉で」
「あ、はい。」
「じゃ、戻ろう。」
(何考えてるかわかんないよー)

そんな事を考えながら自分たちの艦へ戻っていった。









機体解説




名称:キャノンクロスガンダム
型式番号:RXHJ−105C
武装:アーマーシュナイダー×2
   60mバルカン×2
   ビームライフル
   5連装ミサイルポッド×2
   長距離レールキャノン×2
   ビームジャベリン

その他機能等:PS装甲
       シールド装備



備考
クロスガンダムの装備の一つで長距離支援の装備。
バックパックについてる高性能スコープで、より正確な狙撃ができる。
スラスターは多くないためすばやく動くことはできないが、ホバー移動なら可能。



名称:ハイザック(ティターンズ仕様)
型式番号:RMS−106
武装:ザクマシンガン改
   ヒートホーク
   ビームサーベル
   ビームライフル
   ミサイルポッド

その他機能等:シールド装備



備考
ティターンズ及び連邦軍の量産型MS。
初リニアシートを装備し生産性も高く、凡用性も高い機体となっている。
ただジャネレーターの出力が弱く、ビーム兵器を長時間使用する事はできない。
ティターンズが緑、連邦が青のカラーリングとなっている。



名称:マラサイ
型式番号:RMS−108
武装:ビームライフル
   60mバルカン砲
   ビームサーベル×2

その他機能等:シールド装備
       ダミー機能



備考
ティターンズ凡用量産型MS。
ジェネレーター出力が向上したため、ビーム兵器の長時間使用が可能になった。
他にもバリュート装備が可能。





あとがきミタイナモノ

不順調に2話目完成。
こんな感じズラズラ続けてきます。

次回は戦闘無し。
つーか戦闘シーン難しい。




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